四半世紀にわたり著者は、我が国における精神科臨床を衰退、いや頽廃させかねないDSMの蔓延を食い止めるべくDSMを批判し続けてきた。 大勢に逆らっての「喧嘩腰の論述」を続けてきた著者が、操作的診断という「似非精神科診断学」から日本の精神医学を脱却させることを目指し、DSM批判の総決算としての「戦い」に挑む。