短期力動療法は1970年代に開かれたシンポジウムでDavanlooとMalanが出会い、その後継者によって飛躍的に進歩し、今では米国で大きな流れの一つとして数えられる。精神分析の本流は、治療においても訓練においても長期化の戦略を採ってきたが、それと並行して短期化の試みも行われてきた。本書では、短期の治療法の全体像と今後の展望について解説する。