おとなの発達症のための医療系支援のヒント CD付き

長崎大学精神神経科の准教授である今村明は、ここ数年「発達症担当」という立場にあり、多くの発達症/発達障害の人を支援してきた。本書は、いわゆるマニュアル本ではない。著者が自分自身のために作成した「覚え書き」である。発達症/発達障害をもつ人の支援では、治療者は、「支援者(サポーター)」の一人としてその人に寄り添い、現状の問題点の整理と現実的な対応方法の検討をお手伝いするというスタンスが適している。医療者が単独で支援を行うことは不可能であり、家族、職場、支援機関等と支援チームを作り、本人の強みを生かしながら、生活のプロデュースを行うことが大切である。著者は、この考えをもとに自身が命名した「医療系支援」を日々施行錯誤を繰り返しながら実践している。本書はこの経過の中で生まれてきた著者自身の「覚え書き」である。そのために付録CD-ROMには本書で紹介したツールが多数収録されているので、ぜひ役だてていただきたい。






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