本書は、高齢の母親と、その介護をする50代の二人の娘、そしてその家族の物語です。実際の介護の様子や家族の心情が時間を追って丁寧に描かれ、同時に介護に役立つ解説や、様々な状況を想定したQ & Aが内容も豊富に用意されています。模範的とは言えない普通の人たちが、ぶつかり合ったり自分を責めたり相手に不満を持ったりしながら介護にあたっている様子が詳細に描かれています。 介護には「正解」と呼ばれるものはないのだということ、そしてその上でどうしたらいいのかを考えるための多くのヒントを与えてくれます。