
統合失調症とアルコール・薬物依存症を理解するためのセルフ・ワークブック
このワークブックは、アメリカの伝統ある依存症治療施設「ヘーゼルデン・センターHazelden Center」の出版部門から刊行された。本来アルコールや薬物の問題を抱える統合失調症の患者さんに向けたものであるが、日本においてはさらに、覚せい剤や大麻、あるいは危険ドラッグなどによる中毒性精神病に罹患する人にも役立つ本である。精神障害を抱えている人々は薬物依存症になりやすい(重複障害)。そのような患者には、幻覚・妄想などの精神病症状の治療と同時に、「薬物が脳や身体によくないとわかっているけれどクスリをやめられない」という薬物依存症の治療も必要である。「自己治療」的に精神作用物質を使用している統合失調症患者の人々にとって、易しい記述で病気と薬物への理解を促し、治療者・患者双方に有益なガイドとなるであろう。
- 著者:デニス・C・デイリー/著 ケネス・A・モントローズ/著 藤井さやか/訳 市川亮/訳 松本俊彦/監修
- 発売:2014年12月
- 出版社:金剛出版
- 価格(税込):2,640円
(版元品切れの際は、入手できませんのでご了承くださいませ。)