災害精神医学入門 災害に学び、明日に備える

災害精神医学とは、大規模災害時において心の健康をいかに守るかに焦点を当てた学問と定義できる。来るべき災害に備えるとともに、現実に災害が生じた際に適切に対応し、災害がもたらした影響を可能な限り小さなものとし、そこからの回復を図ることを目標とする。大規模災害は、日常生活で経験するストレスをはるかに超えたストレスをもたらす。その時、心のケアが必要となる人々に、どう対応すべきか。ストレス・精神疾患・トリアージやサイコロジカル・ファーストエイド、リジリエンスの視点から、被災者とその支援者のメンタルヘルスをどう守るかを解説する。本書は、精神科医療従事者をはじめ、災害医療に関心のある一般読者、ボランティア、医療従事者、専門の救援要員(警察官、消防官、自衛官、行政職員)までを対象とし、これからの分野である災害精神医学を紹介する一冊である。






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